【第三回】Makuake「繋」ナイフBLOG
携帯性、作業性を考え抜き
手のひらにすっぽり収まる
刃渡り93mmの存在感!
今回は、「繋ぐナイフ」のベースとなったFEDECAの折り畳みナイフのベース特性についてご紹介したいと思います。ちなみにFEDECAでは自社開発のナイフは、芸術品ではなく、生活に密着する…というのがナイフ哲学。“刃物で遊ぶ文化を作る”ことをコンセプトとしています。刃渡りは93mm。刃をしまえば手のひらにちょうど収まる携帯性の良さもポイントで、アウトドアで作業性を発揮するちょうどいいサイズをと開発されています。
試しに“反らして”みたら
他の携帯性ナイフとは機能性がまったく違う
その特徴をご紹介!
実は、このFEDECAの折り畳みナイフ、開発当初には世にひとつもなかった“刃を開いた時のカタチ”こそがその最大の特徴でもあります。それが“反った”シルエット。
刃を出した全体のシルエットが“絶妙なカーブ”形状になっているのです。開発当初は刃先からハンドルまでが一直線の世によくあるようなストレート刃でスタートしましたが、試しに反らしてみたら、これが本当に使いやすかった。
その機能性で特に特徴的なのは
“押し切りを可能にしたみじん切りのし易さ”です。
刃をまな板まで垂直に下ろしてもハンドル部分を握る指が、反っている形状のおかげでまな板に当たらないのです。包丁であれば刃の幅がありハンドルを下ろしても指が干渉する事はありませんが、折り畳みナイフ用のようなコンパクトな形状だとそうはいかない。この反った形状を実現したおかげでみじん切り作業が楽々行えます。これは他のナイフとは一線を画すFEDECAならでは。機能面での大きなメリットです。
それ以外にも…
● 折り畳みなのに包丁のような操作性
● バターナイフの様にも使える
● これ一本あれば万能に使える
のがポイントです。

押し切りしても人差し指がマナ板に当たらずカットしやすい。カーブがあることで持ち手が切断部よりも上に来るため力が入れやすい。特にみじん切り作業は得意ワザのひとつです。
<刃のデザインにもコダワリ>
物を切るための部分ではない、刃の背の部分を落としてデザインすることで刃を閉じた時のシルエットが美しいのです。ノッペリと感じさせない立体的なルックスのブレードは全体が流れるようなラインとなり毛筆の様な美しさを際立たせます。しかも刃の背の部分も立体的に研いでいくつも手間もかけたコダワリの背中。切るという機能だけでは成立しなかったこの刃の背中のデザインはぜひ注目していただきたい部分。細かなディテールにもいくつものコダワリを込めた、所有欲を満たしてくれる逸品です。


<清掃も簡単なシンプル構造>
元々組み立て式ナイフとして開発されたFEDECAの折り畳みナイフは、構造がシンプルな点も特徴です。アウトドアでは、細かく切った食材の破片がハンドル内部に入り込んでしまうことがあります。そんな時でもこのナイフは分解が容易で、2箇所のネジだけで分解、清掃、組み立てができ清掃が楽。衛生的に長く使えることの証でもあります。いつまでも愛用することができる愛着の湧く一本です。

<開閉調整も自分好みに>
皿バネとワッシャーの間に蜜蝋などを塗布すると刃の開閉がスムーズになります。ほんのひと手間をかける。そうやって自分好みに育てる。そんな日々のメンテナンスも楽しい一本です。ちなみに柄(ハンドル)については木肌が乾いてきたら蜜蝋かカルナバワックスを塗布してください。また定期的にナイフを分解して内部を清掃することを推奨しております。

<FEDECAブランド>
刃物が必需品ではなくなっていく現代の生活の中で、「刃物で遊ぶ文化を作る」がコンセプトのFEDECA。このFEDECAブランドの母体、神沢鉄工は創業1895年の老舗。兵庫・播州三木の地場産業である金物・建築道具をはじめ木工刃物、ガーデニングツール、クラフトマンツールを生産する会社です。
“ちきり”を起こすワンアクション。
そんな作業がワケもなく楽しいFEDECAのナイフ
通常、折り畳みナイフにはロック機構がついており開いた刃が固定されるものが多いのですが、FEDECAのナイフにはロック機構はありません。ちきりと呼ぶブレード後端の突起部分を起こして刃を開き、親指で押さえながら使用します。鉛筆はもとより、木や竹など、かつてなんでも自分で加工していた多くの男子にとっての魔法の刀のような存在であった兵庫・三木で製造を続ける“肥後守(ひごのかみ)”にも相通ずるようなシンプルな操作性です。
基本的にはアウトドアで使用する料理用の折り畳みナイフがコンセプトですので、フェザースティック作りや薪割り用にはおすすめしませんが、これ一本で万能に使える。キャンプを自力で楽しめるような年齢からなら、子どもにだって持たせられるでしょう。左右対称の両刃構造なので右利き、左利き、どちらでも使用感は変わりません。
老若男女を問わず、多くの方に愛用していただける一本です。
ハンドル部分のアール感、それでいてエッジが立った形状など、各パートにコダワリが満載のこの折り畳みナイフ。このハンドルについての紹介は次回以降の「柄(ハンドル)」をテーマにした回で細かく触れていきたいと思います。
ここで一句。
おりたたみ
ナイフのイメージ
ふっしょくし
ダマスカス刃で
はもんをつなぐ。
今回の、第3回キーワードは <ぐ> です!
